産後の腰・膝の痛みが続くのはなぜ?5ヶ月ママの施術例
産後の腰・膝の痛みが続くのはなぜ?5ヶ月ママの施術例を専門家が解説

産後5ヶ月の腰痛・膝痛はなぜ起こる?原因を専門家視点で解説
こんにちは
新潟市のぐり整骨院・整体院
院長の石栗です。
今回は施術症例です
産後5ヶ月頃になると、赤ちゃんの体重が増え、抱っこ・授乳・おむつ替えなどの姿勢が続くことで腰痛や膝痛を訴えるママが急増します。「出産直後は平気だったのに、数ヶ月経ってから痛みが出てきた」という方が非常に多いのが特徴です。
産後の腰痛・膝痛は、よく言われる“骨盤のゆがみ”だけが原因ではありません。
- 妊娠・出産で低下した筋力
- 育児での前かがみ姿勢
- ホルモン変化による関節の不安定さ
これらが重なって痛みを引き起こします。
特に産後5ヶ月は、リラキシンという関節をゆるめるホルモンの影響が落ち着き、身体が固まりやすくなる時期です。そのため、これまで蓄積していた負担が表面化し、腰や膝に痛みが出やすくなります。
来院者プロフィール:産後5ヶ月の30代ママの症状
今回ご紹介するのは、産後5ヶ月の30代女性。主訴は「腰が前に曲がらないほど痛い」「階段で膝が痛む」というもの。特に朝の起き上がり、抱っこからの立ち上がりで強い痛みが出ていました。
出産後しばらくは軽い違和感程度だったものの、赤ちゃんの体重が増え始めた4ヶ月頃から徐々に悪化。育児による無理な姿勢が続いた結果、腰と膝に負担が重なっていた状態でした。
検査と施術で判明した本当の原因

初回の検査では、以下のような特徴がみられました。
- 腰椎の動きの低下
- 骨盤の前傾と左右差
- 大腿前面の筋緊張(特に大腿四頭筋)
- 膝周囲の筋力低下
特に膝の痛みは「膝の問題」ではなく、骨盤の歪みと太もものアンバランスが原因で負担が集中していたことが判明しました。
施術では以下を中心に行いました。
- 骨盤と腰椎の調整
- 大腿部の筋膜リリース
- 膝関節のアライメント調整
これにより、根本原因へ的確にアプローチしました。
施術3回での改善プロセス

1回目の施術後、腰の前屈が約30%改善。「抱っこが少し楽になった」との声をいただきました。
2回目(5日後)では膝の“抜ける感覚”が大幅に軽減。筋力バランスが整い、階段の昇り降りもスムーズに。
3回目(初回から2週間後)には、
- 腰痛はほぼ消失
- 膝痛は軽度の違和感のみ
という状態まで回復しました。
育児中でも無理なく続けられるセルフケアを併用したことで、改善スピードがさらにアップしました。
自宅でできる再発予防ケア
産後の腰痛・膝痛を再発させないためには、日常のケアがとても大切です。特におすすめのケアは次の3つです。

- 太もも前のストレッチ(大腿四頭筋)
膝の負担を大幅に軽減します。 - “腸腰筋ほぐし”で骨盤の前傾を整える
抱っこで固まりやすい筋肉を柔らかく保つことが重要です。 - 抱っこ・授乳姿勢の改善
背中を丸めず、骨盤を立てて座ることで腰の負担を減らせます。
この3つを習慣化するだけで、腰と膝の痛みの再発リスクは大きく下がります。
まとめ
産後5ヶ月は、育児の負担が最も増える一方で、身体が固まり始める時期でもあります。そのため腰痛や膝痛を訴えるママがとても多くなります。
今回の女性は、
- 骨盤と太もものアンバランス
- 育児姿勢による筋緊張
- 膝に集中する負担
が重なり痛みが出ていましたが、3回の整体と自宅ケアで大きく改善しました。
もし産後の腰痛・膝痛が「治らない」「日に日に悪化している」と感じているなら、早めのケアが何より大切です。適切な施術と正しい姿勢・ストレッチを続ければ、多くのママが痛みから解放されています。
育児は身体が資本。無理せず、専門家に相談しながらケアしていきましょう。
新潟市江南区天野3-38-24
025-256-8242
ぐり整骨院・整体院
院長 石栗 裕太











