産後の手首痛、放っておくと腱鞘炎に?新潟市の整体院が教える正しい抱っこの腕の使い方
抱っこするたびに手首が痛い——育児の当たり前にしてはいけない痛みがあります

赤ちゃんを抱き上げるとき、手首にズキッと走る痛み。
授乳しながら手首を支えると、じんじんした違和感が残る。おむつを替えるとき、抱っこ紐のバックルをとめるとき、哺乳瓶を傾けるとき——気がついたら、手首を使うたびに「痛い」と感じるようになっていた。
「産後だから疲れているだけ」
「育児中のママはみんなこうなるものだ」と、
自分に言い聞かせながら過ごしていませんか。

でも、その手首の痛み、放置してしまうと「腱鞘炎(けんしょうえん)」に進行することがあります。腱鞘炎になると、育児どころか日常のあらゆる動作が困難になる。
そうなってから後悔しても、回復には時間がかかります。
この記事では、産後の手首の痛みがなぜ起きるのか、どうすれば予防・改善できるのか、そして新潟市の整体院の立場から「抱っこのときの腕の使い方」を中心に、具体的な方法をお伝えします。今日の育児から、すぐに変えられることがあります。
なぜ産後に手首の痛みが起きやすいのか——知っておくべき3つの理由

産後に手首が痛くなるのは、単なる「使いすぎ」や「体が弱い」せいではありません。産後の体特有の変化と、育児動作の組み合わせが重なることで起きる、理由のある痛みです。
① リラキシンの影響は手首にも及んでいる

妊娠・出産時に分泌される「リラキシン」は、骨盤まわりの靭帯を緩めるホルモンとして知られていますが、その効果は全身に及びます。手首の関節を支える靭帯も緩んでいるため、産後は手首の安定性が低下した状態にあります。このデリケートな時期に、毎日何十回もの抱っこを繰り返すと、緩んだ靭帯に負担がかかり続け、炎症が起きやすくなります。
② 産後は「手首に頼る」抱っこをしやすい
産後の体は、体幹(インナーマッスル)の筋力が著しく低下しています。本来、赤ちゃんを抱くときは体幹で支えるのが理想ですが、体幹が使えていないと、無意識のうちに手首や腕の力だけで赤ちゃんの体重を支えようとします。これが手首への集中的な負担につながります。赤ちゃんが成長して体重が増えるほど、この問題は大きくなります。
③ 「手首を曲げた状態」での抱っこが慢性炎症を生む

多くのママが無意識にやってしまう抱き方に、手首を曲げたまま赤ちゃんの頭を支える姿勢があります。手首を曲げた状態で力を入れ続けると、手首の腱と腱鞘の間で摩擦が起き続けます。これを毎日繰り返すことで、腱鞘炎の入り口に立ってしまう方が非常に多いのです。
手首を守る「正しい抱っこ」の腕の使い方——今日から変えられる5つのポイント

「正しい抱っこ」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、意識するのはシンプルなことです。ポイントを知るだけで、手首への負担はぐっと変わります。
① 手首を「まっすぐ」に保つ
抱っこのとき、もっとも手首を傷める原因は「手首を反らせた(背屈した)状態で赤ちゃんの体重を受ける」ことです。手首はできるだけニュートラルな位置(まっすぐな状態)に保ち、手のひら全体で赤ちゃんの体を面で支えるイメージを持ちましょう。手首で「点で支える」のではなく、腕全体で「面で支える」——これが基本です。
② 赤ちゃんを「体に引き寄せて」抱く
赤ちゃんを体から離した位置で抱くと、手首と腕の筋肉だけで体重を支えることになります。赤ちゃんを自分の体に密着させるように引き寄せ、胸やお腹で支えることで、腕への負担は大幅に減ります。「赤ちゃんを体の一部にする」イメージで、自分の体幹を使って抱っこしましょう。
③ 赤ちゃんの頭は「手のひらの付け根」で支える
新生児や月齢の浅い赤ちゃんの首を支えるとき、指先だけで頭を持ち上げようとすると手首に大きなねじれが生じます。手のひらの付け根(手根部)を赤ちゃんの頭の下に当てて、手全体で包み込むように支えると、手首へのストレスが格段に下がります。
④ 抱き上げるときは「肘を使って持ち上げる」
床や布団から抱き上げるとき、手首だけでひょいと持ち上げようとするのが最も危険な動作です。まず手を赤ちゃんの背中とお尻の下に入れ、肘を軸にゆっくり持ち上げる。そのまま自分の体に引き寄せる——この一連の動作を丁寧に行うだけで、手首への瞬間的な負荷が大幅に軽減できます。
⑤ 左右の腕を「均等に」使う意識を持つ
利き手や慣れた側ばかりで抱っこしていると、片方の手首にだけ負担が集中します。意識して左右交互に抱き、体全体の負担を均等に分散させましょう。「いつも同じ腕で抱っている」という方は、特に注意が必要です。
まとめ:産後の手首の痛みは「育児あるある」で済ませない
「産後だから手首が痛くても仕方ない」——そう思ってもらいたくないから、この記事を書きました。

手首の痛みには、ちゃんとした原因があります。リラキシンによる靭帯の緩み、体幹の低下による手首への代償、手首を反らせた抱っこの繰り返し——これらは、知ることで変えられる原因です。
この記事でお伝えしたことを改めてまとめます。
- 産後の手首痛は、リラキシンと体幹の低下が重なった「理由のある痛み」
- 手首をまっすぐに保ち、赤ちゃんを体に引き寄せて抱くことで負担を大幅に減らせる
- 腱鞘炎のサインを早めに見極め、冷却・サポーター・ストレッチで悪化を防ぐ
- 新潟市で産後の手首ケアができる整体院を選ぶ際は、産後対応・赤ちゃん連れ・動作指導の3点を確認
- 抱っこ紐の活用・授乳クッション・手首の保温など、日常習慣の積み重ねが最大の予防になる
今日の抱っこから、少しだけ意識を変えてみてください。手首の痛みが消えた毎日は、育児をもっと楽しくしてくれます。
赤ちゃんをギュッと抱っこできる手が、ずっと元気でいられるように。
新潟市江南区天野3-38-24
ぐり整骨院・整体院
院長 石栗 裕太











